資産運用コラム

2024.01.27

ブルベア型の落とし穴は~株式会社アンバー・アセット・マネジメント 最高運用責任者 森岡寛将~


 

お客さまにお伝えしたいこと

・個人投資家に人気のあるブルベア型には落とし穴がある
・毎日の値動きに対して目標倍率に連動する仕組みは2日以上離れると目標通りにはならない
・ブルベア型は長期保有には適していない商品

ブルベア型の人気は高く市場平均より大きく値上がりするチャンスもあって、リスクを好む投資家を中心に良く利用されています。投信協会のデータによるとブルベア型に分類されるファンドの純資産総額は2022年末で約5千億円、設定・解約金額は年間で約3.5兆円と活発に売買されています。..."

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2024.01.27

REITはローリスク?~株式会社アンバー・アセット・マネジメント 最高運用責任者 森岡寛将~


 

お客さまにお伝えしたいこと

・REITは利回りが高く人気があって比較的安全な資産と誤解されているが、株式と同様のリスクがある。
・分散投資の対象としては有効だが、株式の一部として利用すべき資産となる。

REIT(リート)は、株式よりも利回りが高いことで人気の高い金融商品です。実際の不動産投資と違い、物件を所有することなく、少額から不動産に投資できるので、リスクも低いイメージがあります。また、「不動産=安定した配当収入」というイメージからREITへの投資は堅実に資産を増やしつつ、さらに債券より..."

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2024.01.27

個別株投資で注意すべきリスクとは~株式会社アンバー・アセット・マネジメント 最高運用責任者 森岡寛将~


 

お客さまにお伝えしたいこと

・個別株投資はリスクの高い運用
・個別株には注意すべき点が多方面にあるので知らず知らずの内に損失が発生することがある
・全てのリスクを単独の個別株だけで考慮するのは非常に困難

個別株投資は大きく稼ぐ手法として知られています。株価が10倍以上になる「テンバガー銘柄」が世間で話題となったり、次のテンバガー候補銘柄をどのように探すか投資の記事で採り上げられたりしています。その反面、個別株投資はリスクの高い運用でもあります。値動きが大きくなりやすく、決算が悪か..."

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2024.01.27

仕組債の問題点とは~株式会社アンバー・アセット・マネジメント 最高運用責任者 森岡寛将~


 

お客さまにお伝えしたいこと

・仕組債は、値上がり益は出ず、値下がり損を被るハイリスク・ローリターンの商品
・仕組債はリスクやコストが見えにくい、金融庁からも問題視される商品
・金融機関での仕組債の取り扱い停止が広がっている

仕組債は、「普通より高い金利が得られます。」「株ではありません。」「金利固定です。」のようなセールストークで多くの銀行や証券会社で積極的に販売されてきました。但し、仕組債は金融庁から問題のある商品として度々指摘を受けています。問題点として大きく指摘されているの..."

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2024.01.27

新興国通貨建て債券の落とし穴~株式会社アンバー・アセット・マネジメント 最高運用責任者 森岡寛将~


 

お客さまにお伝えしたいこと

・新興国通貨建て債券は、見た目では魅力があるが、落とし穴がある
・新興国はインフレ率が高くお金の価値が下がり易いので折角の高金利が帳消しになる可能性がある
・新興国の通貨は為替レートでもコストが割高

新興国通貨建て債券は一時期「金利水準の高さ」を売り文句に人気商品となりました。ブラジルレアル、南アフリカランド、トルコリラなどの現地通貨建て債券の提案を皆さまも一度は聞いたことがあるかもしれません。以下の図に示される通り、現在でも利回りは10%を超えており..."

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2024.01.27

旬を過ぎたテーマ型投資信託のその後~株式会社アンバー・アセット・マネジメント 最高運用責任者 森岡寛将~


 

お客さまにお伝えしたいこと

・テーマ型運用は長期運用には不向き
・テーマ型運用は流行り廃りの動きが激しく、賞味期限が短い
・一度大きく下げた運用でその下落分を取り戻すのは非常に困難

テーマ型ファンドは、金融庁に長期的な資産形成に不向きな運用手法として問題視されていますが、未だに銀行や大手証券会社でテーマ型投資信託は数多く誕生しています。これまで登場したテーマ型で取り上げられた名称をざっと概観すると、「ロボティクス」「インフラ関連」「AI」「医療」「フィンテック」「宇宙関連」など数..."

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2024.01.27

ファンドラップのコストによる影響は~株式会社アンバー・アセット・マネジメント 最高運用責任者 森岡寛将~


 

お客さまにお伝えしたいこと

・金融庁から問題点の指摘を受けている商品
・ファンドラップは2つの費用がかかるため負担が大きい
・運用に対するコストの違いが、長期の目線で資産運用するのに際して、大きな差につながる

今日金融機関は、幅広い資産へ分散投資を求めるお客さまに対して、ファンドラップの販売に力を入れています。もともとは大口顧客向けのサービスでしたが、近年は取扱最低金額を引き下げて門戸を広げたことで、契約件数と預かり資産額が右肩上がりで増加しています。

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2024.01.27

毎月分配型ファンドで元本払い戻しが可能な背景は~株式会社アンバー・アセット・マネジメント 最高運用責任者 森岡寛将~


 

お客さまにお伝えしたいこと

・高い分配金を出している投資信託は必ずしも優れた投資信託では無い
・分配金は元本から払い出される可能性もある
・分配金が運用収益に対して妥当な水準であるか確認することが重要

毎月分配型投資信託は2024年からスタートする新NISA制度で成長投資枠の対象から外されているように、長期投資には向いていない商品です。但し、投資信託を保有している方の内、現在でも毎月分配型投資信託は一定割合で保有されており、引き続き人気があることが分かります。

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