元教師 塩野善男 様
まずは塩野さんの投資経験から伺えますか?
今は定年退職したものの、私はもともと教員で、教員の世界というのは非常に狭い世界でした。もっと世界を広げたいと思い、32歳の時に青年会議所に入会したところ、周りはほとんど商売をされている方々。お付き合いをしていく中で、経済的な知識も身に付けておかなければならないと痛感しました。
とはいえ、教員の世界では机上の空論になりがちですから、実学こそが重要だと思い、株式投資を始めることに。当時はバブル経済の真っただ中です。私はゴルフをやりませんが、会員権を持っていれば数年でその値段が何倍にもなるような時代。いくつかの証券会社とお付き合いし、多少は良い思いをしました。ところがバブルがはじけると、今度は一転してかなりの損失を抱えてしまいました。ただ、それで懲りないのが私なんです(笑)。その後はコツコツとお金をためてきて、今度はリーマン・ショック時、千載一遇のチャンスと考え底値に近いところで株式に投資し、それなりの利益を得ることができました。
まさに投資のベテランなわけですね。
今度は目先の相場に一喜一憂するような投資法はもうやめようと思いました。とはいえ、低金利で銀行預金の利息はほとんどつかず、私は結婚が比較的遅かったので、子供の学費をはじめ、まだまだ生活費はかかります。年金だけではやはり厳しい。しかも、私は交友範囲が広いので、さまざまな方と飲食すれば、交際費も多くかかります。
そこで関心を持ったのが投資信託で、自分でも勉強しようと思ったものの、なかなか時間が取れません。ですから、専門家のアドバイスを受けたいという気持ちになりましたが、かといって銀行や証券会社など、大手と名のつくところはあまり気が進まない。結局は建物などの箱モノや多大な人件費をどこかで賄わなければいけないわけですからね。
そんな時にたまたまアンバー・アセット・マネジメントさんの新聞広告を見て、セミナーに参加してみようと思いました。確かタイトルは、「急落から守る!投資信託の見直しセミナー」でしたか。実際にセミナーで話を聞いてみると、これまであまり聞いたことのない内容で、代表である友田(行洋)さんがIFAとして独立された経緯なども伺い、「これまでの金融機関の人とは違う」と感じて面談してみることにしたんです。
セミナーの内容に共感されたとはいえ、
実際にお取引を始めるまでには不安もあったのでは。
長らく他業種の方々と交流してきた経験がありますから、人を見る目はそれなりに持っているつもりで、実際に友田さんと会ってみると、これは信用できる人だと確信しました。それでも、大事なお金を託すわけですから、二度、三度と面談を重ねていったんです。
ちょうどそのころ、大手の証券会社からも投資信託を案内されていて、ある商品にこれだけ投資をすると毎月の分配金が20万円近く受け取れる、といった提案を受けていました。それは確かに有り難い話で、心も傾きかけていたんですが、やはりプロの意見も聞いてみようと友田さんに相談してみました。
実はそのころの私は、普通分配金と特別分配金の違いも分からず、元本を取り崩して分配金が払われていることなど全く知りませんでした。その仕組みを丁寧に教えてもらい、「これはとんでもない話だ」と。そうした経緯もあって、やはり信頼できる人だと改めて確信し、最終的には投資資金に対して的確なアドバイスをしてもらうことにしました。もっとも、銀行から資金を移動させる際には、振り込め詐欺を疑われたりして(笑)、なかなか大変ではありました。
実際にアドバイスを受けてみて、
特に印象に残っているのはどんな点ですか。
医者の診断を受ける時には、問診表が必要ですよね。それを元にさらに質問され、検査をして、初めて診断がつき治療が始まります。同じように、事前にヒアリングシートという用紙に記入し、いろいろと質問をしてくれましたので、私自身も過去の失敗も含めて正直にお話しました。その上で、投資の目的に沿ったアドバイスを、きめ細かくしてくれたのをよく覚えています。
塩野さんの投資目的とは具体的にはどのようなものなのでしょう。
私は年齢とともに人間関係をしぼませるのではなく、もっといろいろな人とお付き合いしたいという気持ちが強かったため、やはりそれなりのお小遣いがほしいということがまずありました。その一方で、運用資金とは別に家族に遺すお金も準備しておきたかった。その資金についても相談に乗ってもらいました。ですから、私は家族に対しても、「私に万一のことがあっても、お金のことは友田さんに相談すればすべて大丈夫」と伝えてあります。
そこまで信頼されているわけですね。
私が教員時代に何を大事にしていたかといえば、やはり「目の前の生徒を幸せにする」という一点です。それはいわば「利他」の心です、一流の営業マンの方々は誰もがそうした精神を持っているように思います。私は青年会議所に入ったこともきっかけとなり、教員という枠を超えて一流の営業マンに徹するという心構えで活動してきました。
そうした目で見ても、友田さんは「利他」の心を持っている、まさに一流の営業マンだと感じました。大手の証券会社を辞めてIFAとして独立した理由も、転職のない環境で顧客と長く付き合っていきたかったからとのことで、それは自分たちが提供するサービス、アドバイスを通じて顧客に幸せになってほしいということでしょう。そうした誠実さが、それこそ“ビビビ”という感じで伝わってくるんです(笑)。
IFAの皆さんはやはりそうした「志」を持って起業された方が多いようです。
最後にIFAの方々に対する期待をお聞かせください。
私は友田さんと出会えて本当に幸運でしたが、お金のことを気軽に相談できる相手が身近にいてほしいという気持ちは、誰もが持っていると思います。その潜在需要はすごくあるように思います。ただ、大手の金融機関だと、残念ながら先方に都合よく誘導されて、気付いたら「こんなはずではなかった」となってしまいがちです。継続的な責任ある説明を求めても、担当者がすでに異動になっていたりもする。なんでも相談できるという関係にはなりにくいでしょう。だからこそ、まさに「利他」の心を持ち、安心して自分の資産を託せるようなIFAが、1人でも増えていってほしいですね。